2017年06月23日

伊勢木綿の織元さんへ行ってきました。【前篇】

こんにちは、おあつらえ・臼杵です。
またもや、しばらくこちらのブログをご無沙汰してしまいました
ごめんなさい。

6月は、頭に京都出張
その後、札幌は北海道神宮祭、浴衣真っ盛りシーズンに突入。
そんな夏物本番のなかで
店頭でワタクシに会った方々は
伊勢木綿と、豊田式力織機の話ばかり聞かされて
なんのことやらとお思いのことでしょう。

それもそのはず
6月初めに、いつもの京都出張から足を延ばして
三重県津市に行ってまいりました。
そうです、ずっと行きたかった
伊勢木綿の唯一の織元である臼井織布さんへ。

店で伊勢木綿をおすすめして足かけ5年
ずっと行きたかったのです!

カラフルな縞や格子の、可愛い普段きもの
としてご紹介してきましたか

行ってみて、あらためて感じた
可愛いだけじゃない
伊勢木綿の、もっと深い、本当の魅力。

IMG_8383.JPG
それは
伊勢の風土が生んだ
ずっと生活の側にあった布の、やわらかな風合。

臼井さんの、職人気質と柔軟な発想が産んだおしゃれな着物。

そして
そこには
100年前から動き続ける明治生まれのレトロな織機と
日本の産業革命につながるものがたりが、ありました。

そんなわけで
この話は長くなります(笑)
興味を持って下る方は、覚悟してお付き合いくださいませ。

では、まいりましょう。

津へは、京都から近鉄で約2時間。
IMG_8332.JPG
山と田んぼと瓦屋根、日本の農村!という景色をぬけてたどり着きます。
北海道の地方の景色とは、やっぱり違うよね。
私の大事なお出かけは、必ず雨。


伊勢はそもそも、綿の栽培に適したところ。
水はけがよい土壌、肥料にする鰯が目の前の海で上がって、水運も良く
ここで綿花がつくられたのは室町時代から。

江戸時代の津は、伊勢神宮へ通じる街道の宿場町。
そんな面影を残した、臼井織布さんの建物です。
IMG_8404.JPG
近代的に整備されたまっすぐな道路ではなく
緩やかに曲がる街道
戦災で焼けなかった、日本の風景。

伊勢木綿ココ、の看板と臼井社長の案内で、中へ。
IMG_8336.JPG
土間を通り抜けて上がった先には
木綿好きにはたまらない、この感じ。
IMG_8340.JPG
縞と格子だけなのに
どうしてこんなにかわいいんでしょ。


江戸の頃には、伊勢の木綿は江戸をはじめひろく流通したそうです。
江戸っ子も、おしゃれな伊勢の縞木綿、競って着ていたのでしょうね。
IMG_8405.JPG

そして時は明治。

明治維新後、日本では様々な産業が
国の政策もあって発展。
殖産興業、ですね。


それまで、手織りでパタンパタンと地道に布を織ってきたのにくらべたら
比べ物にならない速さと労力で織ることのできる
自動織機、なるものが発明されたわけです。

この、豊田佐吉さんが発明した「豊田式力織機」
伊勢地方でも、これを買って木綿が増産されました。
手織りに比べると、すごい速さ、楽ちん、画期的!

その、「豊田式力織機」。
明治生まれのこの機械が
いまでも伊勢木綿を織っています。

と、いうことを、
一応の知識としては頭に入れて、いざ行ったのですが
ここからが、ワタクシの
百聞は一見に如かず。

それまで、力織機(りきしょっき)といって、思い浮かぶのはこれでした。
IMG_8432.PNG
こちらは、いつも帯でお世話になっている
京都は西陣・りんどう屋さん。
写真の佐々木さんは、身長高い人ですが
もっと頭上まで、いろいろある(理解不能)
謎の巨大装置。
写真でいうと右の方向にも、経糸がずーっと向こうま、ぴーんと張られて伸びていて
とっても、大きなものです。
これで、複雑な組織の立派な袋帯が、織られています。


そのイメージで、いざ、臼井さんの工場へ。

織りあがった反物が、水洗いされて干してあるところをくぐりぬけて
IMG_8378.JPG


見せてもらった工場で対面したのは

これが豊田式力織機!!
IMG_8354.JPG

あら

まあ

想像より小さい!

なんかレトロ!

明治生まれのこの機械
今も40台近い子達が、現役でお行儀よく並び、
カラフルな木綿の糸が行ったり来たり
みんな一生懸命動いているではありませんか!

IMG_8359.JPG

わーすごい!
なんか、かわいい!

後編につづく!

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キモノハナ おあつらえ
さっぽろ地下街ポールタウン
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posted by HANAスタッフ at 10:00| Comment(0) | ┣ 日本の織りもの・染めもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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